
みんなやめちゃうの?
入居するフードコートのテナントの廃業が加速!
始まりがあれば終わりがある。みんな飽きるから仕方がない。
持ち帰りで昔から強い商品は、コロナ前からある程度の持ち帰りの売上があった商売。
パン、ピザ、寿司、ハンバーガー。寿司はそれ程でもないがパン屋さんはコロナで
売上を伸ばしている店もある。
持ち帰りに向かないフローズンシェイクとかラーメンとか焼肉なんて店で食べるから
旨いので溶けたり、冷めたりして外食と同じ値段では外に出れない状態でなければ
継続的に注文が来るとは思わない。
次の厳しい防疫方針が発表されるかもしれない今の状況でも撤退を決めるのは
売る上げの下落幅が大きすぎるから、私達の中国系アプリの先月6月の売上は
ロックダウン時の60%減、その変わりにフードコートの来店客が増えたかというと
それもない。フィリピンのモールに入らない路面のフードコートは夜間に
ライブバンドがあり若者がダラダラと飲む場所として商売の形が出来上がっていた。
もともとは飲食店を営んでいた人がオンラインに転向してきただけなので、
オンライン独特のノウハウが私も含めて無い。売上が落ち続けないと商品の悪さに
気が付かないし、他店の動きも理解できていない。普通の飲食店と同じで違う点は
お客さんと直接会わないだけ。普通の事が出来ていなかったので売り上げが落ちた。
当たり前の事なのだが、プリンターがが吐き出した伝票の指示だけで仕事するので
気づきも顧客からの苦情もない。
しかし、同じフードコートに入る一番売上のある店はパソコンだけでも10台近くあり、
顧客からのコメントに即答できる体制を取っているし。中国語を喋るスタッフが常に
常駐して、それに加えて新規商品の開発の為のスタッフと外部にコンサルタントまで
雇っている。要は10台のパソコンでお客様とコミュニケーションを取り続けるわけで
タガログ、英語、中国語のスタッフまで準備するのは真似ができない。
先日、その店に泥棒が入り営業用の手提げ金庫が盗難されて被害額が警察から
知らされたが、なんと40万ペソ80万円を一日の通常営業で回している。
多くのスタッフが働いているとは思っていたが、売上の多さから見たら少ないぐらいで
一番の業者とその下の差は大きい。
その部門で一位は生み出す利益がその下の数倍となるのが良く理解できた。
デルタ株の影響が今後、どう出て政府がどのような対応を取るのかによるが
オンラインフードサービスの市場は落ちていくと思う。
フィリピンの一番大きな購買層は単価が低く食べられればいいという客層が相手、
街のどこにでも、サリサリとカレンデリアがあるフィリピンで、わざわざ高い
オンラインで食べ物を買うわけがない。かといってレストラン商売に戻るにも
また一からのスタートで将来も不透明では廃業しか選択肢がない。
私たちは幸い多くのお客様に、お弁当のご注文を頂き、生き延びているが
オンラインだけであれば廃業だったと思う。
過去数年前から宅配で商売が成り立っていた商品以外、オンライン専業で
商売をするのはもう少し多くの業者が淘汰され、上で書いたような管理ができる
オンライン専業の飲食店となると思う。
しかし、売り上げの補助としてオンラインをレストランが業務に組み込む
事は続けていくほうがリスクの分散にもなる。
以前は待機する宅配業者のオートバイで店の前に車が止められない状態だったのに
今は一台も待機していないときもある。
とにかく早い!ブームになるのも飽きるのも。
昔の商売の感覚ではない、飲食店は初期投資が大きいので
今はやらない方がいい商売になった。