
終わりよければすべてよし
何事も終わりがいいと、気持ちよくなるものだと、帰任されるお客様から
再確認させていただいた。
お弁当を注文していた店に対して帰任のお手紙が書ける方は
普段から丁寧な仕事をされている方なのだろう思う。
恥ずかしいが、私なら帰任の手紙も書かないし、下手をしたら
連絡もせず帰国したかもしれない。
このコロナでご家族を日本に返し、単身赴任でフィリピンに留まられている
方も多いと思う。私たちは、決まった通りの仕事だけで、お食事のお好みも
お尋ねする事もなく営業をしているが、時々はお客様のお好みをお尋ねする
事を携帯メールの返信にでも加えてみたいと思う。
頂いた手紙の内容をお店のスタッフに伝えると、しばらく無言でそれぞれに
考えていた。ご自宅までお届けすることは調理をする彼らにとっても
経験がなかった事で、自分で作りすぐに配達するという仕事の形は
私も含めて初めての経験。そのお客様のおかげで全滅の飲食業の中でも
なんとか生きてこられた、感慨深げな彼らの姿を見ると
このコロナの与えた影響は長く大きい。
人は最後の出来事で過去を振り返り感動する、私は多くの最後を経験してきたが
全くダメであった自分が恥ずかしく思われる。
さて、フィリピンでは終わりはどうか?
これがすごい!宴会主任や宴会大王がほぼ全員。
普段はエクセルすら使わない人がどこで動画を編集したのか
また、どこで編集用の動画を撮影していたのか?全く知らない間に準備が
進んでおり脚本術を学んでいるのかと思う演出をする。
だいたい送られる側は照れてしまい、普段の仕事にこの情熱を当ててほしいとか
照れ隠しでいうのだが、会の企画、演出は完璧な場合が多く感動する人が多い。
フィリピン人は、それだけ人の喜ぶことが好きなのだろうし
子供のころから誕生日、クリスマス、フィエスタなどで経験し
企画することも多いのだろう。
私がフィリピンに流れ着いたとき、ある帰任される方がフィリピンは
二度無くと言われていると言っていたことを覚えている。
だれが言った言葉か忘れてしまったが、フィリピンというあまり嬉しくない
赴任先で涙し、フィリピンでの仕事を振り返り涙して帰任する。
今は閉店してしまっているがKTVが開いていたころは良く帰任される方の
送別会に出くわすことがあったが、その席でもよくこれだけ準備したなと
感心する人が多く、帰任後に休暇でお店に遊びに来る人までいるのだから
フィリピン流の終わりの美学は捨てたものではないと思う。
人と人との接触を避けるというフィリピンを一番つまらなくする
状態が長く続き、折角の駐在も全くつまらない。
多くの企業の駐在の方も交代の時期が読めず、ストレスがたまるが、
しかし、交代の人のビザも下りず、現地でもコロナ患者が出るごとに
検疫のため自宅に閉じ込められる。
九月から始まる世界一速いクリスマスシーズンは今年はECQのままで
始まるのか?
3月にフィリピン労働省はワクチンは強制ではないと書いた
It is important to note that DOLE has now clarified that no vaccine,
no work policy shall not be allowed. While employers are
mandated to encourage their employees to get vaccinated,
they are not permitted to require them to receive
COVID-19 vaccine as condition for continued employment.
Accordingly, refusal to receive a vaccine cannot be
considered as a just cause for termination of employment.
最近のニュースではワクチン打たない奴は外に出るなだって。
もう、しらない………