
運が悪く、粉辛子が行く先々で売り切れ。
マスタードはフィリピンでも売られているが
辛く酸味の無いタイプはない。
日本の鼻抜ける辛い辛子は美味しいですね。
フランス産の粒マスタードやサンドイッチ用のディジョンマスタードは
普通にマニラのスーパーで売っているが、日本の粉辛子は無い。
マカテイの大きなスーパーに行くと日本製のチューブの練辛子が売っていることも
あるのだが、ほとんどはワサビのチューブばかりで売れないから仕入れない。
辛子があるとおいしいと感じる食べ物は結構多い、冷やし中華でも
豚の角煮やシュウマイでも、辛さで脂を切るような効果がある。
からし=マスタードは、アブラナ属の植物である、からし菜の種子から作られる
香辛料でフィリピンでも、からし菜は人気の野菜なのでフィリピン産の辛子も
あるのかもしれないが、今まで聞いたことはない。
からし菜にはイエロー種、オリエンタル種、ブラウン種などがあり、
日本の辛い辛子がオリエンタル、フィリピンのスーパーで売っているのは
イエロー種の実で作ったヨーロッパ風の辛子となる。
今日のような、漬物の辛子や角煮の辛子はイエローでは全くだめで、
鼻に抜けるような辛さがないと美味しくない。
今日の胡瓜の辛子漬けは浅漬けの漬け汁に辛子を溶いただけでの簡単な
合わせで書いているが、麹や味噌に溶いて漬けても美味しいと思います。
胡瓜 2本ぐらい 200g:PW50g:出汁100g:練りからし20g
軽く漬けても、日にちが経っても美味しいですが、辛子の辛さは時間と共に
薄れてい行きますので、鼻に抜ける辛さが好みであれば2時間ほどで
十分においしく食べることができます。
辛子がないと何か変だと感じる食べ物は納豆とシュウマイがろうが、
カツオの刺身も辛子が旨いし、冷奴には現在ではあまり付けられないが
昔は辛子が定番の薬味である。
家庭だと高価でも、便利な練辛子のチューブが多いが、
粉を練れば価格はかなり安い。
辛子をその場で練り食べるときに、辛くない苦いだけの辛子に
遭遇することがあるが、辛子は粘土程度の硬さで粒子を細かくするような気持で
強くこすりつけて練る。始めから使うときのような水の多い状態では
練り込みの作業ができない。
加える水の温度は50℃で、練り上げた後に辛みが揮発しないように
容器を逆さにするかラップをかけるようにして最低10分は寝かせる。
寝かせて辛みが増した辛子を好みの濃度に水で薄めて使うのだが
この10分が面倒でチューブ辛子になるのが本当のところで
気持ちはよくわかる、辛子が食べたいと思うのは食事中で今すぐに欲しい。
小分けして冷凍にして準備するのも、これもまた面倒でやはり家庭では
チューブの練りからしが一番だろう。
辛みはここフィリピンでは重要ではない、生唐辛子の辛さ以外は必要なく
日本のように野菜の生の辛みを好む国ではない。
その点で辛さをタイプに分けて文字にしている国は中国で、確かに
中国式の辛みの作り出し方は、山椒のしびれとシナモンなどの香辛料由来の風味も
辛みと考え文字を分けている。
日本の場合は辛いと書くが、わさび、大根、葱、生姜、山椒などの生の薬味も
辛さであり、他の国に比べ辛みの種類は多いが、すべて辛いと表現して
味覚としても味に分類されない。
日本人が食べる又は好む辛みは海外ではあまり人気がない。
鮪の刺身に辛み大根とかは日本独特で大根おろしを食べれる
フィリピン人はほとんどいない。
以前の職場では私はウサギと呼ばれ、今の会社でも半ば変人扱い
生の野菜を好んで食べるのはやはりフィリピンでは
珍しいのだろう。
食べ物のおいしさで幸せを共有するのは
日本人と外国人では難しいのかもしれません。