過去に書いていたことすら忘れかけていた おいしい仕組! 結局、中途半端のままで書き終えていない。
調味料を固定してそこからすべての調理に無理矢理でも3種類の仕組みから派生させてその記録を残す。
その繰り返しの中で考え方を共有した人が増えてアイデアが多く生まれ、同じ調味料を使う人を増やして行けば、新しい場所でも国でも簡単に同じことができる。
そう思ったのは私だけで、自分が関係する場所だけにしか広まっていない…..
この一年、数件のフィリピンでの新規開店を引き受けたのだが、私から仕組みを買うことを嫌がるオーナーが全員だった。結局は自社のセントラルキッチンで加工するノウハウがほしいだけで外注など全く興味がない。
商売なので当たり前だが、自社で加工する手間を省いてあげたいと思って提案しても、自社で加工できなければ安心できないというのが本音のところだろうと思う。
顧問契約でも、定期的な訪問で話しをしながら何か新しいことがあればいいと考えて、顧問料を払い続けてくれる会社もあまり多くない。余裕がある会社でも取れるだけ取ればおしまい!と考えてしまう。そうしてフィリピン風 外国料理が出来上がる、従業員にしてみれば味も見た目も何の基準もない。あるのはフィリピン人としての食べ物に関する感覚だけで、放置すれば変化していくのは仕方がない。
経営者で調理経験者の人はフィリピンでほぼいない。雇った管理者からトレーニングで伝えて行けば展開は可能と考えるのが普通。仕組みを共有してしまうなんて認める訳にはいかない、作り上げた形が発展して、それを共有されたのでは経営者としてはバカな事を言うなという話である。
とうことで調理の仕組みは商売の展開には不可欠、しかし仕組みはそれぞれの企業に合ったものが必要となる。
一年間休止して、またこのカテゴリーを書き進める必要を感じなくなったので、おいしい仕組のカテゴリーは今回で終了とします。