胡麻は最後にどうなるのか?

フィリピンでの商売

顧問をさせていただいている会社の席で食事をしていた。話は従業員がどこまで気が利くか、考えれるか?

結局はオーナーかインセンティブがある従業員以外は、親身に店の事を考えないだろうと思う、このインフレの中で最低賃金の573ペソを払い、それでも会社は残業を嫌い、中休みがある勤務体系を従業員に強いている状態で、働く人に仕事で店の事を自分の事のように感じるようになれとは不可能。

そのような従業員は今後も生まれて来ないと思うと話し、3年前にマネージャー説明したテーブルの上の唐辛子入れに話を変えた。

経営者はかなり高い位置から全体を見なけれな目的地にたどり着けないし、先にある障害も高い位置にいるからこそ早く舵を切れる、経営者に唐辛子入れの問題を伝えるのは、間違えとだと思うし伝える事もしない。話のネタが目の前に置いておいてあったので黒胡麻の出ない七味入れが数年間使用され続け、可哀想な黒胡麻は廃棄され続けてきたと笑い話をしていた。

しかしマネージャーも所詮は従業員、胡麻の出ない七味入れは、捨てられる胡麻以外、他人事である。

胡麻の無い七味でも、七味が何かがわからない外国では大した問題ではない。もっと他に改善すべき点が多くある。従業員が自発的に七味入れの問題を解決できる会社は従業員が現在の生活に満足している事が前提となる、衣食足りて礼節を知るとは確かな事だ。

従業員は胡麻の出ない七味入れで七味を補充し続ける。当然胡麻がどんどん容器に増えていき最後には胡麻だらけになる、そのときに従業員は胡麻を廃棄するしか七味を補充できなくなる。

このお客様の会社には廃棄処理報告書の仕組みがあるので七味の黒胡麻がリストにあるか?意地悪く尋ねて見た。

当然だが無いに決まっている。だが七味の黒胡麻を廃棄する際に報告なく廃棄できる環境があり、廃棄の際の報告義務がはたされていない。

管理を徹底し続けても一人の気が利く従業員には敵わない。気が利く人間がいれば、上の写真の煎り米の入った塩の容器と七味の容器を移し替えているだろう。

衣食足りた従業員。働く人に多く配分できる飲食業は業界の構造を変える大きな変化がなければ実現できない。インフレが進み賃金の上昇が避けられなくなって来ているフィリピン。

今年は構造を変えなけれな対応できないような変化が起こる年になるのかもしれない。

何が言いたいのかわからない文章を書いてしまったが、フィリピンでも賃上げに対する圧力、従業員の生活に対する不満が高まって来ている、今後大幅な賃上げをしなければならない時が迫っている。日本からフィリピンに飲食や小売業で進出する方がいれば、フィリピンの人件費が今の倍になっても利益が取れるか?

七味入れの容器を言わずとも入れ替えてくれる管理者が確保できるか?

進出する前に準備してください。


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