一ヶ月経過

フィリピンでの商売

工事を開始して早いもので、一ヶ月が経過した。現場で組み上げる空調屋さんも心なしかスピードが落ちてきたように感じる。もう少しだ頑張ってくれ。

形ができてきたので行政の許認可の申請を始める。今回は大家さんが工事許可であるコンストラクションパーミットを取っているので自分で取る必要がなく、営業許可からの申請開始。

バランガイの許可を取り、それを持って市役所での営業許可申請になる。申請に伴い訳の分からない人がドンドン課題を配達してくる、酒の販売や消防、従業員の麻薬検査。書けばきりがないが、細かい物だと例えば、店で使用する秤の登録まで。

私はお惣菜の量り売りをやるわけでも食材を売るわけでもない。毎年のイチャモンつけの道具の一種でマカティは今、商売が非常にやりにくい。

いい場所なので皆様仕方なく開店するが、本社を地方にしてマカティを支店扱いにするとか皆様なんとかマカティの役所には行かない方法を考えに考えるような状態。

まあ、ルールなので従うしかなく、商売をフィリピンですること自体が間違っている。

前にも書いたが契約した店舗は奥行きが長い店舗なので、空調設備は費用がかかる。現場に住み込みの職人さんに頼んだので空調以外の設備の据付もお願いしている。

今回も改めて思うがフィリピンの工事現場は楽しい。現場で板金して、溶接して据え付けて考える。ステンレスの端材が出れば調理場用の小物を溶接で作ったり、収まらない棚や作業台はその場で切って溶接する。一つの業者が長く現場に入りすぎるので、設計やデザインの業者が入るようなきちんとした現場ではこのような事はできないが。個人でやる場合の方法としてはフィリピンでは一般的。

この2週間ほど、仕事と自分の健康の問題で現場に行けなかったが、完成後に働くシェフ二人を工事の職人たちさんと働かせていたので、指示待ちで工事が止まることもなく、スタッフが現場を動かしてくれた。フィリピン人は仕事の内容にはあまり文句を言わない。調理師に現場仕事を頼んでも文句を言うことは少ないので、自分でやりたくない人には最高の国。

図面で飲食店を何店作っても、この現場合わせのように手直しや、設備の移動が出ない事は無い。人件費が安い国独特の工事方法と思う。

今回のお店の機材を除く工事費と材料代の予算は50万ペソ。職人と材料で現在21万、調理師の給料と蛇口やパイプ、セメントなどの従業員でもできる簡単な仕事の材料費で計12万。残りの塗装や最後に作る店の前は、家主の指示で全テナントでガラス仕上げが指示されているので4万ほどかかる。

これから細かい修正をしていけば予算オーバーになるだろう?今回の住み込みの職人さんは腕がいい!仕事も長時間で。こちらの要望に全て答える。しかしお値段もいいお値段。でも安くてのんびり働く人だと1ヶ月でここまでの工事が終わる事は無い、良い職人であれば最初の1週間で見積もりと作業の進捗を見て入れ替えか、継続かを判断する。その際には材料と機材は手元にある状態にすることが重要。

フィリピンでは設備。特に輸入の製品は納期に3ヶ月は普通。日本のように店舗を契約して設計をして機材の発注をするなんてとを実行するとエライことになる。

店舗を契約して厨房機器をいきなり納品する。配管にガンガンにセメントを流すのでグリストラップを先に付けてしまうとか、仮設の電源で電気溶接機を3台とか無茶をするのでエアコン用の40Aの電源とかを先に発注しておいたりなど、働ける準備は自分で済ませておく、自分が現場に張り付けばコストは落とせるが大して変わらない。大きいのは家賃と人件費となりますので腕の良い職人。指示待ちで現場が止まらない従業員の配置。予算で職人を雇う。この3点は重要、それしか工期を短縮化する方法はなく、できれば個人で職人を3人ぐらい連れて動いている親方が最速チームである確率が高いです。


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