退院の朝があまりにもフィリピンらしかったので、書き残す事にした。
退院時間は11時でそれ以降は病室には残れない。最後の検診が終わり、会計、保険、処方箋、家庭療養の説明と自分が部屋で寝ているだけで、どんどん終わる。
これも非常に楽!さあ、最後の家庭療養の説明で終わり。車椅子で送るわ!となり、彼が席を立つと何故か私の名前が書いた昼食が届く。
11時退院と言い食事を返そうとすると、皆が食えばいいのに!と言う。じゃあ、わたしたちも食べるわと皆が消えてしまう。
私も特に早く帰る必要も無く、皆が消えてしまえば。
のんびり昼食を食べてコーヒーを飲んで気がつけば午後2時半を過ぎていた。
まあ、なんともゆるいこの感覚。ああ、ここはフィリピンの病院だとそこで思い返す。
しかし、手術後の対応はこまめに確認し、こちらの痛みの度合いが想像できているかのように彼らの部屋への確認の頻度は減らされていく。それでもナースコールの対応は5分以上待つことはなかった。
フィリピン人の能力、特技、感心する点で私が強く感じるのは、知らない人、面識のない人とガンガンに楽しく話せる能力。
日本人とは別次元ですね。何がなそんなに楽しいのか?と私は思うし。彼らはコイツ生きていて楽しいのか?と思っている訳だが、人それぞれで良い事だと思う。
しかし、手術を伴う入院に日本人のように、自分一人で病院に入院できるフィリピン人はほとんどいないと思う。
簡単に言えば寂しがりや、人が好きな人種なのだろう。
そんなフィリピン人は看護、介護には向いている。私も今回の手術の際にガンガンに喋られて。背中にアルコールと風を浴びせて冷たさにやられている間に脊髄麻酔を終わらせていたり、なかなか面白いタイミングの取り方で感心した。
ちょっと痛いからねと言ってその場を一度離れ、そこから道具を準備していきなりアルコールでシメと一瞬でブスリ。
痛いですよ、すぐ終わりますからね、はい、打ちますよ。チクツとしますよ。はい。などと言われると怖いから早く打てと思うが。飛び上がるほど冷たくアルコールをかけて、冷たさにやられたところで一瞬で終わらせた麻酔医と助手には関心した。
痛さや恐怖心よりも冷たさが上回るというの初体験。それに麻酔医も早い。
まあ、書けば色々な事があった今回の入院。そのお世話になったMMCだが。
半世紀を超えた古い病院。追加の投資を行いながらフィリピン国内ランキング3位の病院。フィリピンの管理基準はアメリカの仕組みが多いので、ジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)の認定を取得している。
日本人(外人)であっても十分に対応できる設備、人員有している、長くフィリピンに住む私も縁が無かった場所だが。
フィリピンで治療を受けようか迷う方がもしいれば、私個人の意見としてはマカティメディカルセンターでの入院はありだと思います。
禅寺のような静かな時間でちょっと旅行に行ってきた気分。だからなんか記事にしてしまいました。

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