給料を倍にする覚悟で

フィリピンでの商売

最低賃金573ペソ。

表題の写真はネットから拝借。ちょっといいスタッフを雇えば月給日本円で12万円ぐらい払うことになる。フィリピンはもう給料の安い国ではないですね。飲食業界では無理無理。

マニラ首都圏での最低賃金だが、それでは人は生きていけない。

生きていけるかもしれないが人として生きるという事は難しい。生き方は様々だが573ペソ×26日勤務。それでもらう給料ではマカティのワンルームマンションの家賃と同等かそれ以下。

私の感覚的には東京で暮らす一人暮らしの人で給料が日本円で6万から8万円程度の感覚になると想像する。まあ、私個人の感覚で。

マニラの物価は一部の物品では5年前から日本を超えている。日給573ペソだと豚肉を1キロ買ってお米1キロ、野菜1キロを買うと給料がなくなる。最低賃金では生きていくだけになってしまう。

だからと言って商売を営む人にしてみれば、安い人件費だから商売を営む。むやみに給料を上げれば自分の首を締めるだけ。

商売は売上を最大化して経費を最小化するだけ。その中で3割を占める人件費が、ある日。政府の方針で倍にしますとなる。信じられないがフィリピンでは明日は特別休日にするとか、政府系機関は閉鎖とか前日に発表される事がある。小さな会社であれば良いが何千人も働く工場などは、準備ができず倍の給料を調整ができずに払うことになる。まあ、それぐらい急に政府の発表が行われるので、給料倍もありえない話では無い。

そんな日が近くなって来ているように感じている、まあ、私が勝手に感じているだけだからそうなるとは限らないし、華僑が経済を独占しているフィリピンでは賃上げに対抗する圧力は日本などと比べ強いと思う。

商売をして何を目標にするのか、自己の利益が昇華して、従業員の幸せ、自分たちの存在が世の中にとって必要性があるかと考えが変わって行くのだろうが、今のマニラの給与、最低賃金では従業員は幸せどころか生きてはいけない。

だからと言って、今までの商売の構造のままではスタッフの給料を倍にすることはできない。かと言って調理師は料理を作る事が得意で今をときめくエンジニアに転職したくてもすぐには転向できない。

当面は雇用するスタッフの数を減らし長時間労働時間をしてもらい、残業代でカバーするしかない。

開店させるお店も工事は終わりに近づいて来ている、許認可を早く取りオンライン販売用の商品も準備しなければいけない。固定費も削るところは削り込んでおく必要がある。

今度のお店は、母の借りていた家を返却して、新しい店舗と住居を兼ねている、家賃という点では大きさの割に安い。今まで介護に雇っていたスタッフもお店の片手間で介護をしてもらう、減らせる支出は減らせた。あとは売上の最大化ですね。


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