ローカル熟成肉

フィリピンでの商売

輸入の肉は高すぎる。フィリピンの所得から考えたら、売れるマーケットは限られる。

USビーフ リブロース グレード プライム  1kg 3000ペソ。

日本からの和牛。同じくリブロースであれば正規の輸入であれば、1kg 9000ペソ。

キロ9000ペソで脂や筋をきれいに取り除けば4割は肉としては売れない。仮に掃除後1キロ15000ペソに収まったとしても100gで1500ペソが原価。

USのリブロースでも500ペソ。原価の3倍で売るのが飲食業の基本的な価格設定であるので100gの肉を1500ペソで売る事になる。

その価格帯で売るには店舗の立地も内装もサービスも良いものにしないと満足してもらえない。

出店が可能な場所もBGC等の限られた場所になる、今のBGCは恐ろしく高い場所になっているが、お客さんもついていける環境になっている。

今回オープンしたお店は、焼き肉がメニューにあるのだが、材料の肉を、日本からの輸入しようと最初は考えたが価格があまりにも高く、注文が少ない。

ハンドキャリーでお願いしていたが。韓国からの肉に麻薬を隠した密輸が発覚して検査が厳格化されて、運びにくくなる状態で、もうお手上げ。

そうなればフィリピンの肉を熟成させて使おうかと?と考えないといけない状態、何事も経験なので手始めに市場で多く売られるもも肉から挑戦する事に。

フィリピン牛モモ肉。1kg 380ペソ。極端に価格は下がるが、全く熟成しないのがフィリピンの牛肉の流通スタイル、熟成する段階で相当量の水分が流れ出る。

フィリピンのお肉は市場で肉がまだ動くほどフレッシュ。熟成は概念として無い?

熟成は仮に1ヶ月後であれば、来月の必要量を一ヶ月前に在庫する、ただでさえ予測ができないフィリピンで先の注文は不可能。

でも、価格が違えば手間をかけてローカル肉の熟成で売値を抑えるのであれば、ローカルのお客さんでも手が届く価格になる。

まだ、3日だが多少はドリップも落ち着いてきた感じ。

何事も経験ですね。


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